2015.7.9 06:24
日本マクドナルドホールディングス(HD)が8日発表した6月の既存店売上高は前年同月比23.4%減となった。マイナスは17カ月連続で、20%を超える減収は昨年12月以降7カ月連続。5月下旬に新商品「ベジタブルチキンバーガー」を投入するなど、客数増を目指したが、挽回できなかった。昨年7月の使用期限切れの鶏肉問題発覚で遠のいた客足が戻らず、ブランド再建への道のりは険しい。
6月の客数は10.4%減と5月(14.2%減)比で改善したものの、キャンペーンの値下げにより客単価は14.5%減り、5月(9.3%減)より悪化した。
同社は5月25日に、新しいセットメニューを投入し、顧客の選択肢を広げた。サラ・カサノバ社長は5月の記者会見で「新たなマクドナルドの1ページが開かれる」とし、反転攻勢に向けた起爆剤と位置付けていた。それだけに、同社は6月の販売の不調に「事業環境は予断を許さない」と危機感を募らせている。