インターネット通販大手のアマゾンジャパンは30日、積水ハウス、大和ハウス工業、ダスキンと連携して住宅リフォームの商品やサービスの販売を始めたと発表した。住生活に関わる約5千品目を工事費込みで価格表示し、定額販売する。
価格を抑えて販売できるネット通販の利点を生かし潜在的な需要を取り込む。
積水ハウスはグループ会社を通じてキッチン、ユニットバス、洗面台など小規模なリフォームメニューを定額パッケージ化して提供する。一般的なサイズのキッチンの場合、工事費・税込み定額で76万9千円。
通常、リフォーム代は商品代に加えて、工事代が必要となる。工事代は施工内容や地域で異なるが、過去のリフォーム実績やデータを生かして、定額販売する。
大和ハウスはグループ会社を通じて屋根や床下を映像確認し建物の状態や、耐震などを診断するサービスを提供する。価格は1万5千円から。水回り工事のリフォームではロボットや点検員による床下診断を無料で行う。また、ダスキンはエアコンや全自動洗濯機、キッチンなどのハウスクリーニングや、ギフトカードによる家事代行サービスを提供する。エアコンクリーニングは1台1万5120円から。
アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は「便利に手軽に分かりやすい形で暮らしをサポートしていきたい」と述べた。
積水ハウス、大和ハウス、ダスキンはネット通販に取り組むのは初めて。ネットを通じて新たな販路を広げ、リピーターを増やす狙いがある。積水ハウスの阿部俊則社長は「ネット通販は信頼性が大事。戸建て住宅で培った実績や施工力を生かし、リフォームの事業拡大につなげたい」と語った。