□ぱちんこジャーナリスト、LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田
■今と昔、変わる部分と変わらない部分
ぱちんこ業界はずっと同じことが多い半面、長い目で見ているとコロコロ変わる部分も多い。その変わる部分として最も目立つのが「遊技機」と「ぱちんこ屋店内の営業」の2つである。
いまの遊技機は著名コンテンツを採用して液晶や可動役物によって表現力に力を入れるのが一般的だ。音も重要ということで筐体のスピーカー部の出力や数も向上した。しかしこの流れは15年ほど前である。
今のぱちんこ屋店内は、1円島などの低貸島が普及。「イチパチ」などと呼ばれるこの営業方法は10年前には存在していない。
今から20年も前になるとぱちんこ屋の雰囲気は全然違う。スタッフはサービス業の接客をするのではなく、不正に出玉を得ようとする客を見張る監視員のような存在だからパンチパーマなどのコワモテの外見の人が多かった。今では若い女性スタッフが多く、その力点は「サービス業としての接客」に置いている店がほとんどである。
スタッフが監視員からサービススタッフへ、という流れは全国的に広がっていった。クリンリネスやホスピタリティーを重視し、資金力のあるところはアメニティーにも力を入れる。サービス業だから「客」という言葉を使ってはいけない法人もある。あくまでも「お客さま」であるということだ。