フォーラムエイト、秋田・北都銀行と協業　地方でＩＴ人材育成、開発拠点に (1/2ページ)

　ソフト開発を手掛けるフォーラムエイトは、地方でＩＴ（情報技術）人材の育成に乗り出す。第１弾として秋田市に本社を構える北都銀行との間で、協業体制を構築。人材交流からスタートし、将来的にはソフトの開発拠点を設立する計画だ。２０１５年は銀行の大型システム統合やマイナンバー制度の導入に伴い、ＩＴ業界では技術者不足が深刻化している。地銀も技術者の囲い込みに力を入れている中、１５年問題が一段落した後を見据えた活躍の場の提供が課題となっている。今回の新たな取り組みは、地元での雇用の場を形成するだけに、フォーラムエイトの伊藤裕二社長は「地方創生のよいモデルケースになるはず」と話している。

　プロジェクトは、秋田県が推進する地域活性化を目的とした企業誘致計画の一環。北都銀行グループでソフト開発やＩＴ関連のコンサルティングを行うフィデア情報システムズ、秋田県内に拠点を設けコンピューター周辺事業を行う日本テクノス（東京都八王子市）と共同で展開する。

　地方では、最先端のＩＴ技術に関心を抱く優秀な理系学生がいたとしても、なかなか受け皿がないのが実態。必然的に東京に技術者が集中してしまうことから、プロジェクトを通じて一連の問題の改善を図り、若者の地元定着を目指す。