タカラトミーとNTTドコモは4日、さまざまな会話を楽しめるロボット型玩具「オハナス」を共同開発し、10月1日に発売すると発表した。ドコモが3年前からスマートフォン用に展開している音声認識・ガイド機能「しゃべってコンシェル」の言語処理技術を、初めて他社製品向けにクラウド型システムとして提供。ドコモは家電や車載機器など幅広い製品分野で他社に技術を活用してもらい、新たな収益源に育てる方針だ。
オハナスの本体価格は1万9800円。単独でも簡単な対話ができるが、スマホなどと無線接続し、専用アプリでドコモのクラウド型対話システムにつなげば高度な会話が可能。他社の回線でも利用できる。
「他社とコラボし、新しい価値を生み出す『協創活動』の好例だ」。都内での会見でドコモの加藤薫社長は胸を張った。スマホの契約が伸び悩む中、携帯大手3社は他社との提携を広げ、周辺サービスの多角化で収益を伸ばす路線へとひた走る。