石油連盟が、ガソリンスタンドの貯蔵タンクを地上に設置できるよう、規制緩和を求めて国と検討を始めることが3日、分かった。従来の地下型タンクは更新や維持に多額の費用がかかるため、スタンド経営を圧迫し、廃業を促す一因となっている。低コストな地上型タンクを導入して経営を支援し、ガソリンの需要減を背景にしたスタンドの減少に、歯止めをかけたい考えだ。
石油連盟は4日、消防庁や石油関連企業の関係者らを交えた内部の検討会を開く。会合は今後、数回にわたって開き、法規制の改正の必要性や、安全性確保に必要な技術を話し合う。
検討結果は、年末をめどに開かれる経済産業省の協議会にはかり、来年からの規制緩和の実現を目指す考えだ。
現在、スタンドのタンクは、政令で地下への埋設が義務づけられている。引火した場合の被害の拡大を抑えたり、車による衝突リスクを防ぐためだ。