【浜松物語 「やらまいか」精神を訪ねて】(14)人の動きにメス入れ黒字に (1/2ページ)

2015.6.2 05:00

20代前半でトラックの運転手になった頃の大須賀正孝氏(右)

20代前半でトラックの運転手になった頃の大須賀正孝氏(右)【拡大】

 □大須賀正孝・ハマキョウレックス会長(3)

 --日本がバブル景気を謳歌(おうか)していた頃、もうかっているうちに新しいビジネスを見つけようと考えた

 「運送業はいずれ頭打ちになると思っていた。ちょうどその頃、イトーヨーカドーさんから、同社が神奈川県内に新設する大規模流通センターのコンペに参加しないかと誘われた。コンペには名だたる大手も数社いて、うちが一番小さな会社だった。配送の品質などには自信があったが、他社よりも安いコストでなければ受注は難しい。うちは単なる当て馬だと思っていたが、採算ギリギリの金額で入札したら、受注が決まってしまった」

 --物流センターの立ち上げには相当苦労した

 「会社はもうかっていたから、『黙って運送をやっていればいい』とか『うちにできるわけはない』と、社内には反対の声が多かった。全社員を集めて『イトーヨーカドーさんのセンターの仕事をやってみたいやつはいるか』と呼びかけたが、手を挙げてくれたのは若手のドライバーだけだった。彼らと一緒にプロジェクトチームを組み、他社の物流センターを見学したほか、勉強会を繰り返し開いた。私はイトーヨーカドーさんのセンター近くに部屋を借り、1カ月のうち3週間はセンターに通い続け、仕事に専念した」

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