日本独自の進化を遂げた「ガラケー(ガラパゴス・ケータイ)」と呼ばれる従来型携帯電話端末に、スマートフォンに近い機能を持たせた「ガラホ」が充実してきた。携帯電話事業者の夏商戦では、シャープ製の端末で先陣を切ったau(KDDI)に加え、新たにNTTドコモが参入。端末メーカーでは富士通も加わった。従来型端末の使用者数はスマホと拮抗(きっこう)しており、高齢者層を中心に人気は根強い。利用料金もスマホより割安で、ガラホが従来型の新たな分野として定着するか注目されている。
(織田淳嗣)
ガラホはスマホ用の基本ソフトを搭載し、通話アプリなどを使うことができる折りたたみ式の携帯電話端末。今年の春商戦でauがシャープ製の「アクオスK」を投入し、認知が広がった。スマホのタッチパネルが苦手で、従来型端末のボタン操作になじんだ高齢者層などが違和感なく使えるのが特徴だ。
auは7月、ガラホのシャープ製新機種「アクオスK SHF32」を発売する。春モデルは月額5500円からでスマホとあまり変わらない料金体系だったが、データ通信を多用しない利用者向けに月額1798円からと割安な料金プランを設定した。