小型無人飛行機「ドローン」に関する国内初の展示会「国際ドローン展」(日本能率協会主催)が20日、千葉市の幕張メッセで開幕した。首相官邸への侵入事件などにより、ドローンを規制する動きが強まっているものの、性能の向上や低価格化などでビジネスチャンスはむしろ広がっている。官邸事件で認知度が一気に広がったという見方もあり、会場はドローンに熱い視線を注ぐ企業関係者らがつめかけた。
会場で行われた発表会でプロドローン(東京)は、「測量ではドローン利用が当たり前になっている。建造物の劣化度合いの調査や侵入者の検知などにも使える」とアピール。千葉大発ベンチャー、自律制御システム研究所(千葉市)は、福島第1原発の原子炉建屋内を調査する想定で開発したドローンを展示。障害物を検知し、周辺の状況を確認しながら飛ぶことができるという。
アミューズワンセルフ(大阪市)の技術責任者、冨井隆春氏は自社のドローンについて「飛ばすだけで測量系座標を持ったデータを出力できる」と強調した。