2015.5.19 05:00
米小売り最大手ウォルマート・ストアーズのマクミロン社長兼最高経営責任者(CEO)はこのほど北京で行った記者会見で、中国で今後3年間に115の新店舗をオープンさせる計画を明らかにした。
ウォルマートは、1996年に広東省深センに中国1号店を開店し、2002年には深センにグローバル調達事務所を開設。現在、全国165の都市に412店舗を展開している。
今年4月下旬に北京を訪れたマクミロンCEOは「当社は中国市場を重視しており、今回はCEO就任以来15カ月間で3回目の中国訪問だ」と強調する。
インターネット通販が急成長する中、従来型の小売り大手の業績は伸び悩んでいることについて、「当社は中国の電子商取引(EC)サイト『1号店』の株式の51%弱を保有しており、ウォルマートの公式旗艦店が1号店サイトとスマートフォンのアプリケーション(応用ソフト)『掌上1号店』に出店している」と説明。こうした優位性と機会を生かし、実店舗とオンラインを融合したサービスで、中国市場の今後の小売り需要を満たしていく考えを示した。
また「当社の総合スーパーでは、季節の生鮮食品やパーソナルケア製品、家庭用品など多くの商品をスマホの独自アプリで購入できるようにする計画だ」と語った。(中国新聞社)