2015.5.15 10:50
みずほ証券が中国の招商局集団(CMG)と共同で、中国の未上場企業向け投資ファンドを設立することが15日、明らかになった。募集金額は総額2億ドル(約240億円)。国際協力銀行も投資家として最大最大2千万ドル(約24億円)を出資する。中国の成長産業に投資することで、日本企業の中国進出や中国事業強化を後押しする。
同日、香港で調印する。ファンドはみずほ証券やCMG傘下の投資会社が運営する。急成長しているインターネット通販に関わる小売りや物流のほか、食品、ヘルスケアなどの未上場企業に投資する。
日本の内需型企業に、同ファンドが投資する中国企業との資本・業務提携を促したり、供給網の確保に役立ててもらい、中国市場で稼げるようにする。
CMGは香港に拠点を置く中国四大国有企業の一つで、傘下に銀行や証券、海運など20社以上を抱える。同ファンドの設立は、中国中信集団(CITC)に出資した伊藤忠商事に続く動き。日中の経済交流が再び活性化しつつある格好だ。