プラスチック工房秋川 初の自社ブランド「透明導光板」 (1/2ページ)

2015.5.13 05:00

独自に開発し本格販売する「透明導光板」の説明をする中里直樹社長=東京都あきる野市

独自に開発し本格販売する「透明導光板」の説明をする中里直樹社長=東京都あきる野市【拡大】

 プラスチック加工を手掛けるプラスチック工房秋川は、側面から光を当てて文字やパターンを発光表示させる導光板事業を強化する。その一環として、表面に印刷加工した跡を肉眼では確認できず、ほぼ透明に近いタイプの「透明導光板」を夏から本格的に販売する。自動車メーカーやパチンコなどアミューズメント関連産業への売り込みを図り、初年度3000台の出荷を目指す。

 導光板はアクリル板の表面に特殊な加工を施して2枚を貼り合わせ、端からLED(発光ダイオード)などで当てた光を均一に面発光させるための板。新たに販売する透明導光板は初の自社ブランド商品で、貼り合わせるときに接着剤の配合を工夫して、高い透明度を実現した。

 自動車メーカー各社が開発を進めている電気自動車(EV)は、ガソリン自動車と比べて部品数が少なく構造もシンプルで、タッチパネル化が進む方向にある。フロントガラスには各種メーターやカーナビなどを表示するため、透明導光板へのニーズが高まっている。

 また、アミューズメント用としてはパチンコ台を発光させて、集客につなげようという思惑がある。

 BtoB(企業間取引)向けだけではなく一般消費者を対象にした商品の開発も進めている。具体的には、着信したことを発光して知らせるスマートフォンケースを半年後に販売する計画を進めており、クラウドファンディングでデザインを募集した。

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