日本市場で韓国サムスン電子の新型スマートフォンから「サムスン(SAMSUNG)」のロゴの文字が消えた。社名はブランド力を誇示できる刻印だけに、そのメリットを捨て「サムスン隠し」に走る狙いは何か。米アップルと中国新興メーカーとのはざまで熾烈(しれつ)なスマホ販売競争を繰り広げるサムスン。「名を捨て実をとる」ような奇策が関心を集めている。
アップルハンター
フランス通信(AFP)によると、サムスンのロゴをなくすのは日本市場に限っての対応だ。4月発売の最新型「ギャラクシーS6エッジ」などに社名が入らなくなった。スマホブランドの「Galaxy(ギャラクシー)」のロゴを前面に打ち出した。
S6エッジは、高級感のあるデザインが人気の米アップルの「iPhone(アイフォーン)6」の対抗機種にほかならない。
本体の素材から見直し、従来のプラスチックから、強化ガラスやアルミニウムなどに変えたことで質感はぐっと高まった。両端を湾曲させた有機ELディスプレーを採用。画面の縁が薄く、映像が浮き出るように見えるのも特徴だ。