富士通と富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は14日、聴覚障害者が簡単に会議や授業に参加できるソフトウエア「ライブトーク」を開発したと発表した。新製品はマイクを使って発話者の発言を認識し、すぐにパソコン(PC)画面に表示できる。5月中旬から企業や学校向けに発売する。
これまで聴覚障害者が会議に参加する場合、筆記通訳が必要なうえ、議論の内容を瞬時に把握することが難しかった。今回、富士通SSLは聴覚障害者でも円滑に双方向でコミュニケーションができるソフトを開発した。
新製品は、複数人が同時に発言した場合でも、並行処理でPC画面に文章化できる。発言に間違いがあれば、PC上での修正も可能だ。同じ無線LANで接続されているPCに対し、文章を転送できる。
現在はPCとタブレット端末で利用できるが、今後はスマートフォンへの対応も検討している。