2015.4.9 19:07
企業イメージの回復を目指し、「大感謝フェア」を開くと説明する大塚久美子社長=9日午後、東京都新宿区(山沢義徳撮影)【拡大】
顧客の信頼回復に向けた「大感謝フェア」の開催をアピールした大塚家具の大塚久美子社長。新宿ショールーム1階で開かれた会見中、店外からガラス越しに見物する通行人の姿も目立った。
「働きかけをしているが、まだ会話をするところまで至っていない」
久美子社長は2週間前の株主総会以降、実父で前会長の勝久氏とコミュニケーションがとれていないことを明かした。
ただ、一部で報じられた「会長室の撤去」に関しては「事実でない」「(今も社内に)ある」と否定。今後の勝久氏の処遇について「株主であり創業者であることに変わりはない。創業者は、会社にとって重要な存在であり、どんな形で関わっていくことがふさわしいか、他社の事例も参考にしながら話し合いたい」という。
現在も筆頭株主である勝久氏に対抗し、MBO(経営陣が参加する買収)を行うかどうかについては「現時点では考えていない」とした。
会社組織のあり方をめぐっては、金融庁と東京証券取引所が定めた企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)に沿い、取締役会や執行役員の制度を見直すと表明。今後の人事方針について「(女性などを取締役に登用する)ダイバーシティも積極的に考えたい」と述べた。