動画投稿サイト「ユーチューブ」を運営する米グーグルの日本法人と東映が、六本木ヒルズ(東京都港区)に時代劇を撮影できる期間限定のセットを開設し7日公開した。人気制作者にセットを開放、東映の撮影技術が学べる講座なども開催する。動画作りを支援することでサイト利用者を増やしたいグーグルと、時代劇ファンの裾野を若い世代に広げたい東映が手を組んだ。
グーグルが2013年から運営する動画スタジオ「ユーチューブスペース東京」内に開設した。京都の東映太秦映画村から運んだ器材や衣装を組み合わせ、町屋や遊郭、武家屋敷など64通りの場面が撮れるセットに仕上げた。サイト上で5000人以上の登録ファンを抱える個人制作者らに5月末まで利用してもらう。
東映京都撮影所の竹村寧人所長は会見で「映画やドラマの時代劇が減少する中、世界中の方が時代劇の魅力を発見する機会になれば。若手クリエーターと東映の職人が接することで、新しい形の時代劇ができるのではないか」と期待を述べた。