中国の格安航空会社(LCC)、春秋航空が3月、関西国際空港を拠点にすると発表した。関空を拠点とするLCCはピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパンに続いて3社目。3社を含む国内外十数社のLCCが就航してひしめく関空は、いまやLCCの「聖地」の地位を確実にした。その一方でLCC同士の顧客の奪い合いが一段と激しさを増しており、今後は“仁義なき”価格競争が予想される。(橋本亮)
ガチンコ勝負に
「日本市場開拓の第一歩だ」
3月3日に関空内のホテルで記者会見した春秋航空の張秀智最高経営責任者(CEO)は、関空拠点化の意義をこう説明した。
海外のLCCが日本の空港を拠点化するのは春秋航空が初めてだ。会見に同席した新関西国際空港会社の安藤圭一社長は「(春秋航空の拠点化を通じ)日本最大のLCC拠点という(関空の)強みを強固にしていく」と歓迎した。