電気か水素か…エコカー覇権めぐり火花 日本のガラパゴス化懸念も? (1/4ページ)

2015.3.20 06:30

【クルマの未来 EVの逆襲】(上)

 ■“ガラパゴス”防ぐ「解」 電気か水素か

 今年1月の北米国際自動車ショーは、さながら“次世代エコカー”の覇権をめぐる決戦場の様相を呈した。

 「信じられないほど、ばからしい」

 米国の電気自動車(EV)ベンチャー、テスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、刺激的な言葉でトヨタ自動車を挑発した。

 トヨタが昨年12月に一般販売した燃料電池車(FCV)に使われる水素は貯蔵や製造が難しい。マスク氏はそれを念頭に、意味がないと批判したのだ。

 これに対し、トヨタのジム・レンツ専務役員(北米トヨタ社長)は「テスラは素晴らしい商品を作っている」と持ち上げつつ、「FCVはEVより航続距離が長い」と応戦した。

 現状、一般的なEVが1回の充電で走行可能な距離は200キロ程度。だが、トヨタのFCV「ミライ」は650キロを走行できる。ホンダもFCVのコンセプトカーをお披露目して来年3月の発売を表明し、トヨタの援護射撃に回った。

「「自動車会社1社で水素社会は実現できない」(トヨタの豊田章男社長)

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