眼鏡チェーン「JINS」を展開するジェイアイエヌは16日、今春進出する米国で発売する眼鏡商品を、60~120ドル(約7300~1万4600円)の4プライスに設定する方針を明らかにした。現地の業者が販売する眼鏡の平均価格の半額以下に抑える。日本の眼鏡大手の米国進出は初めてで、企画から販売まで手掛けるSPA(製造小売り)方式で可能になる低価格を武器に、約1兆9000億円ともいわれる巨大市場へ切り込む。
ジェイアイエヌが米国に投入する眼鏡はレンズ、フレーム込みで60、80、100、120ドルの4通り。サンフランシスコ市内のホテル1階にオープンする米国1号店で販売する。
同店では1200本を扱い、当面、視力矯正用のみとする。日本で展開しているパソコンの光線や花粉をカットするタイプを投入するかは、今後検討する。
現在、米国で販売されている眼鏡の平均価格は250ドル程度で、ジェイアイエヌが投入する商品は半額以下。低価格にできるのは、SPA方式で余分な流通コストを抑えられるためで、中国などで生産した商品をいったん日本で検品し、米国へ輸出する。米国でSPAを採用している大手は少ないという。