ハウス食品(大阪府東大阪市)は、夏場に売り上げが落ち込む袋麺ブランド「うまかっちゃん」のてこ入れとして、つけ麺を投入する。今月16日から9月出荷分まで、九州・沖縄と山口県で販売する。味は魚介とんこつと辛みそとんこつの2種類で、価格は1食分(1パック)105円。「うまかっちゃん」のつけ麺は初めて。(大森貴弘)
従来と同じ太さの麺を使ってコシと食べ応えを追求する一方で、長さを半分にカットし、スープにつけやすくした。販売目標を7~9月の7カ月間で、2億円に設定した。
袋麺の販売(金額ベース)は、通年平均を100とした場合、7~8月は90前後にまで低下する。ハウスは、この落ち込みを補おうと、夏でも食べやすいつけ麺で売り上げアップを狙う。
ハウスの「うまかっちゃん」は大阪以西で販売しているが、九州・沖縄の売り上げが全体の8割近くを占め、いわばご当地ブランド。九州地区の袋麺市場でトップシェアを維持している。