三菱重工、長距離無線送電に成功 宇宙太陽光発電、実用化へ弾み (1/2ページ)

2015.3.13 06:32

 三菱重工業は12日、電気を無線で飛ばす技術の地上実証実験を実施し、長距離の無線送電を実現したと発表した。開発が進む宇宙太陽光発電システムへの適用を目指すが、今回の技術が有線ケーブルを敷設しにくい洋上風力発電からの送電や、電動車両への無線充電などにも応用できるとみており、地上での送電実用化を急ぎたい考え。

 今回の実験では、10キロワットの電力を500メートル先まで電力をマイクロ波に変換して無線で送り、ロスはあるものの受電に成功した。

 そのために技術面で工夫を図った。送電側の装置には電子レンジなどで電波を作り出すために用いる安価な発振器を採用するなど既存技術を活用。また送電した電波を一点に集中できる「焦点化アンテナ方式技術」を開発。受電側の装置を大型化しなくても確実に受電でき、低コスト化を実現した。

 一方、強力なマイクロ波は人体や環境に影響があるとされているが、マイクロ波を狙ったところにしっかり送れるよう制御できる「ビーム方向制御技術」を開発し懸念を取り除いた。

宇宙空間では、雲などにさえぎられることなく…

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