2015年に入っても「妖怪ウォッチ」が席巻する玩具市場。バンダイナムコホールディングスは、第2四半期決算で400億円とした「妖怪ウォッチ」関連玩具の売上見込みを、2月12日の第3四半期決算発表で520億円へと大きく引き上げ、好調ぶりを示した。もっとも、次のブームを作り出そうとする動きも始まっていて、今冬に開かれた展示会を見渡せば、次代のヒット作を狙う玩具会社などが新機軸となる商品をアピールしていた。
1月24日と25日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれた「次世代ワールドホビーフェア’15Winter」では、ゲーム会社のレベルファイブと玩具のバンダイによる「妖怪ウォッチ」関連ブースが、ひときわ大きな賑わいを見せていた。
13年にレベルファイブがニンテンドー3DS向けに出したゲームが発端となり、年明け14年にテレビ東京系でテレビアニメーションがスタート、バンダイから玩具が出て人気に火がついた「妖怪ウォッチ」。その勢いは止まることを知らず、年末のNHK紅白歌合戦でコーナーが特設されるほどの“国民的作品”に成長した。