日立製作所は鉄道事業強化を目的に、イタリアの防衛・航空大手フィンメカニカの鉄道関連事業を買収することで基本合意した。傘下にある鉄道車両の製造会社と、信号システム事業を手がける会社の2社をそれぞれ買収する見通し。買収額は約2500億円と、日立の企業買収としては過去最大規模となる。24日午後にも正式発表する見通し。
買収が完了すれば、日立の鉄道事業全体の売り上げが従来の2・5倍の年4000億円規模に拡大する。
フィンメカニカは、昨夏に鉄道事業売却を計画し、日立や仏企業など複数の陣営が名乗りを上げていたが、交渉途中で中国企業も買収の意向を伝え、最終判断に時間がかかっていた。