マツダは20日、「カラカラ」というディーゼルエンジン特有のノック音を大幅に軽減する世界初の技術を開発したと発表した。27日に発売予定の小型スポーツ用多目的車「CX-3」に搭載するディーゼルエンジンにオプション設定する。
ディーゼル車は発進時や低速時にノック音が出やすい。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと違って、急激に燃焼し、内部に強い力がかかるためだ。
マツダはピストンの振動が音の原因と分析。ピストンと連結棒をつなぐピンに、「ナチュラル・サウンド・スムーザー」と名付けた細長い部品を内蔵することで振動を吸収し、音が出にくくなるようにした。
CX-3はディーゼル車のみの設定で、力強い走りとデザインが特徴。静粛性を高めているが、ノック音が出ないようにしたディーゼルエンジンを用意することで、静かさにこだわる輸入車などのユーザーの購入につなげたい考えだ。