ソニーが半導体生産態勢を見直し 画像センサー増強で長崎など3工場に1050億円投資 大分は閉鎖

2015.2.2 16:59

 ソニーは2日、半導体生産体制を見直すと発表した。山形、長崎、熊本の3工場には1050億円の大型設備投資をしてCMOSイメージセンサーの生産体制を増強する。その一方で、大規模集積回路(LSI)の開発、生産拠点である大分(大分県国東市)は2016年3月末に閉鎖する。

 CMOSイメージセンサーはデジタルカメラの「目」として使用する電子部品。スマートフォンやタブレット端末から産業用システムなど、最近はデジカメ以外の電子機器へと需要が広がっている。

 現在のソニーのイメージセンサーの総生産能力は、月産約6万枚。今回の投資により、来年6月には約8万枚まで増強する。ソニーは、これまで月産7万5千枚に引き上げるよう計画を進めてきたが、昨年3月の山形テックなどで、計画を前倒しするとともに、計画を上回る生産規模とする。

 投資総額約1050億円の内訳は、長崎テックに約780億円、熊本に約170億円、山形に約100億円。

 一方、大分にある「大分テクノロジーセンター」は1984年からメモリーチップの組立生産を担当し、昨今はゲーム向けLSIの先端パッケージなどの開発および生産を行ってきた。古い機器や装置もあることから、2016年3月末で事業を終了することにした。従業員約220名はイメージセンサーの生産拠点などに配置転換する。

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