ローソンは27日、ドラッグストア大手のツルハホールディングス(HD)と提携し、大衆薬や日用品などを強化したドラッグストアタイプの店舗を展開すると発表した。提携店舗は2017年度までに100店に増やす。高齢化を受けて、薬や健康食品などのニーズが高まるとみたローソンは、この提携でドラッグストア分野をカバーする。
ローソンは、すでにツルハ側とフランチャイズ(FC)契約を結んでおり、2月5日、仙台市内に1号店を開く。通常のコンビニ商品約3000品に加え、医薬品約800品や化粧品、日用品約1800品を販売する。調剤薬局も併設する。
ローソンは医薬品を扱う店を増やしており、27日現在で計102店舗に達する。これまで調剤薬局大手クオールとFC契約を結んだほか、一般のFCオーナーの店でも、このタイプの店を増やしてきた。20年度までに1000店へ増やす計画だ。
ただ、大衆薬を扱う登録販売者の育成は時間がかかる。このため、人材やノウハウをそろえ、全国で展開しているツルハHDとの提携が得策と判断した。
またローソンは、介護事業者のウイズネットとFC契約を結び、ケアマネジャーが生活支援のアドバイスなどをする「介護」型の1号店を4月に埼玉県川口市にオープンすると発表した。このタイプの店は、25年度には全国で展開する計画。