スポーツ用品大手のヨネックスが、得意のカーボンファイバー(炭素繊維強化プラスチック)成型技術で開発したロードバイク(主に舗装路で行われるレース用の自転車)でブランド力強化を進めている。科学的アプローチで設計し、職人の手作業で作り上げた「メード・イン・ジャパン」の高性能フレームで国際レースに挑戦。技術力を世界にアピールする計画だ。
目標は三大大会参戦
「目標は(ロードレースの世界三大大会などの)世界大会で戦うこと。何とか行きたい」
同社の武本豊彦・事業開発部長はロードバイク開発にかける意気込みをこう語る。
昨年、カーボン製フレームセット「カーボネックス」を発売したのを皮切りに、今月中旬には前モデルの基本性能を踏襲しながらも、前モデルの重量(Sサイズで650グラム)に比べ塗装重量を減らし20グラム軽量化した最新モデルを発売した。軽いだけでなく、踏み込みをスピードに変えるカーボンならではの剛性を保ちつつ、縦方向の振動吸収性にも優れているのが特徴だ。ヒルクライムレースや長距離レースなどで強みを発揮する。