教室に欠かせないチョークと黒板に変化-。少子化を背景に全国の学校で廃校や閉鎖が相次ぎ、教育現場では電子黒板やタブレット端末も普及。IT化を受け、教師らが授業で黒板を使う場面も少なくなった。老舗メーカーが廃業に追い込まれたチョーク業界も苦境に立たされている。
日本白墨工業組合(名古屋市)の調べによると、経済成長や子供数増加に伴い、チョークの売り上げは1990年代初めにピークを迎えた。
その後、学校の教室には黒板に代わり、マーカーなどで書くホワイトボードが台頭。ITを活用し、大型テレビのような大画面にさまざまな教材を映し出す電子黒板も開発された。チョークで黒板に書いたり、資料を張ったりする時間も短縮可能。
文部科学省によれば2014年3月時点で、電子黒板は全国の公立小中高校での普及率は8割近くに達している。