IT化で消えゆくチョーク 国産老舗メーカーが3月に廃業 (1/3ページ)

2015.1.23 05:20

人気商品「フルタッチ」を手にする羽衣文具の渡部隆康社長=愛知県春日井市

人気商品「フルタッチ」を手にする羽衣文具の渡部隆康社長=愛知県春日井市【拡大】

 教室に欠かせないチョークと黒板に変化-。少子化を背景に全国の学校で廃校や閉鎖が相次ぎ、教育現場では電子黒板やタブレット端末も普及。IT化を受け、教師らが授業で黒板を使う場面も少なくなった。老舗メーカーが廃業に追い込まれたチョーク業界も苦境に立たされている。

 日本白墨工業組合(名古屋市)の調べによると、経済成長や子供数増加に伴い、チョークの売り上げは1990年代初めにピークを迎えた。

 その後、学校の教室には黒板に代わり、マーカーなどで書くホワイトボードが台頭。ITを活用し、大型テレビのような大画面にさまざまな教材を映し出す電子黒板も開発された。チョークで黒板に書いたり、資料を張ったりする時間も短縮可能。

 文部科学省によれば2014年3月時点で、電子黒板は全国の公立小中高校での普及率は8割近くに達している。

こうした「激変」がチョークメーカーの経営に深刻な打撃を与えつつある

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。