日本チェーンストア協会が21日発表した2014年の全国スーパー売上高は、既存店ベースで前年比0・6%減となり、1997年以来、18年連続で前年を下回った。14年4月の消費税増税による消費低迷の長期化や、夏場の悪天候などが響いた。
商品別では「衣料品」の落ち込みが5・4%減と大きかった。家電製品や日用雑貨品などの「住関品」は0・4%減だった。「食料品」は、相場の上昇で商品価格が上がったことにも支えられ、0・1%増と、微増ながら前年を上回った。
時期別にみると、14年1~3月期は増税前の駆け込み需要で前年同期比3・6%増と高かったが、4~6月期は3・4%減と大幅マイナス。7~9月期は1・0%減、10~12月期は1・5%減と持ち直したものの、マイナスが続いている。
同時に発表された12月単月は前年同月比1・8%減と、9カ月連続で前年実績を下回った。
会見した同協会の井上淳専務理事は、15年の見通しについて「消費税の再増税が延期され、賃上げや雇用増も期待できる。こうしたことがあいまって、消費に力強さが戻るだろう」と話した。