三菱化学と独立行政法人物質・材料研究機構は19日、LED(発光ダイオード)照明に使う赤色蛍光体などの基本特許に対し、米インテマティクス社が無効と主張して韓国で起こした訴訟の上告審で、韓国大法院は訴えを棄却し、「特許は有効」との判断が確定したと発表した。インテマティクスは確定後も関連製品を扱えるが、販売への影響は必至だ。
一方、三菱化学などは2011年12月に韓国の裁判所にインテマティクス社の特許侵害を訴える訴訟を起こし、13年に販売差し止めを命じる判決がでている(インテマティクスが控訴中)。三菱化学などは、「特許を侵害する製品があれば適正な対応を取る」とコメントしている。