■ベトナムで熱交換器部品を生産
--ベトナムで熱交換器部品の生産に乗り出す
「昨年9月にベトナム中部のダナンに工場が完成し、今年の旧正月明け(2月下旬)の稼働を目指し、設備導入を進めている。ベトナムで熱交換器部品を生産するのは、日本での生産を維持するためだ。海外への進出は為替要因も確かにあるが、下請け企業を国内で確保できないリスクを避け、国内で生産を続ける狙いの方が大きい。現在3社ある下請けのうち1社は事業継承ができず、それに代わるものとしてベトナム進出を決めた」
--ベトナム工場の位置づけは
「当面は千葉工場(千葉市緑区)の下請けとして熱交換器の部品を生産し、日本に出荷して完成品に仕上げる。日本と同じクオリティーの製品を生産できるまで3年間程度は根気よく育てる。その後は完成品まで手掛けさせ、いずれはアジア向けの生産基地に位置付けたい」
--中国工場とのすみ分けは
「中国には1993年に進出し、広東省佛山市で3つの工場にまで拡大した。ただ、中国は品質レベルの課題もあり、あくまで中国国内向けの製品に限っている」