映画製作による地域活性化などを手掛けるNPO法人ワップフィルム(東京都大田区)は、第2弾となる映画「未来シャッター」の撮影を本格化させる。ワップフィルムが主体となり、大田区などの行政、地元の産業振興協会、商店街連合会、工業連合会などが協力する。キャストは応募者の中から選ばれた人のほか、金属加工業を営むマテリアルの細貝淳一さん、下町ボブスレーネットワーク委員長の舟久保利和さんら、ものづくりの町である大田区を支える人々が特別出演する。墨田区や、神奈川県藤沢市などの地域も製作に協力している。
「未来シャッター」は、心を閉ざした若い主人公たちが、地域での出会いを通してシャッターを開けるように当事者として社会参加して成長するストーリー。2月中旬に撮影を終え、3月下旬に上映を始める予定だ。
映画「未来シャッター」ネットワークプロジェクト事務局の菊地真紀子さんは「全国での上映を通じて、地域を元気にする活動の輪を広げてさまざまな人と連携したい」と話している。
第1弾の「商店街な人」は地域の課題や社会問題を解決するヒントを描き出し、総予算50万円で製作。2011年から全国各地300カ所以上で上映された。終了後はセッションを開き、自分の地域のことに置き換えて意見を交換している。行政や企業などがまちづくりや産業・観光振興などの研修に活用している。