来年1月1日付でイオンの完全子会社になるダイエーは26日、東京証券取引所上場廃止となり、43年余りの上場企業としての幕を下ろした。店舗名「ダイエー」も2018年になくなり、イオングループとして再生を図る。
ダイエー株式は1971年に大阪証券取引所2部に上場。安売りという業態特性と株主優待などで多くの個人株主をひきつけ、バブル期の89年には3460円を付けたが、経営悪化とともに株価は低迷。最後の取引となった25日の終値は134円だった。来年1月1日のダイエー株主に対し、ダイエー株1株当たりイオン株0.115株を割り当てる。
ダイエーは57年、中内功氏が創業。72年には売上高で三越を抜き小売業で日本一となった。しかしバブル期の多角経営が失敗、過剰債務を抱えて経営難に陥った。2004年に産業再生機構に救済を求め、13年にイオン傘下に入った。