「餃子の王将」を展開する王将フードサービスが3年後をめどに米国への進出を検討していることが15日、分かった。2015年度から、現地の需要予測などの情報を集めるための市場調査に乗り出す。王将の海外事業は、今年10月に中国からの撤退を発表したばかりだが、今度は北米を足掛かりに、海外進出を目指す。
米国での1号店は、日本食店をはじめアジア料理店の多いロサンゼルスでの出店を検討している。
王将は05年に海外初進出。店舗網の拡大を目指したが、業績が振るわず、撤退の憂き目にあった。
中国では「日本の味や、やり方が受け入れられなかった」(王将フードサービスの渡辺直人社長)との教訓を踏まえて、海外戦略を練り直し、米国での展開に方針を転換する。