タカタ製エアバッグの欠陥問題で、ホンダと日産自動車、三菱自動車の3社は11日、新たに計約26万台を対象に法律に基づく通常のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届けた。これで同問題をめぐり国内で通常リコールを届け出たのは9社計約305万5000台と、300万台の大台を超えた。このうち、修理済みの車両は11月末時点で66%にとどまっている。
今回のリコールは岐阜県内の自動車解体工場で先月、エアバッグのガス発生装置が異常破裂した問題を受けたもので、3社は同型・同年式の装置を積んだ自動車すべてを対象にした。すでにトヨタ自動車は対象車約18万5000台についてリコールを届け出ている。
いずれも原因は特定されておらず、本来であれば通常のリコール手続きは必要ないものの、各社とも「予防的措置」として、リコールに踏み切った。