中国企業が開発したインフルエンザ薬が、富山化学工業(東京)が開発しエボラ出血熱の治療薬として期待を集めている「アビガン(一般名・ファビピラビル)」を模造し、特許を侵害している可能性があるとし、同社のグループ企業である富士フイルムホールディングス(HD)が調査を実施し、提訴を検討していることがわかった。
富士フイルムによると、該当する中国のインフルエンザ薬は現時点で入手できておらず、引き続き調査が必要としているが、仮に特許を侵害していると判断された場合は、警告を実施。これに従わない場合には、製造差し止めを求めて提訴に踏み切ることになるとしている。