ホテル日航東京(東京都港区)を運営する東京ヒューマニアエンタプライズは、国内外の法人を対象とした受注体制を強化する。とくに海外企業・団体の呼び込みに力を入れ、国際会議の主催団体などに営業を行う専門チームを発足。また、2つの宴会場を国際会議に対応できるスペースへと改装する。同社では宿泊を伴う会議・学会など法人関連の需要を「MICE(マイス)」と定義しており、受注件数は2013年で339件。一連の取り組みによって15年は約4割増の470件を目指す。
同ホテルがある東京・臨海副都心は都心部や空港から近く、コンベンションセンターの東京ビッグサイトが立地するため海外のビジネスマンが集いやすい環境にある。今後も公共交通をはじめとしたインフラ整備が進み、副都心全体のにぎわいが増すと判断。とくに法人向けの受注体制を強化することにした。
専門部隊は、国際会議などを目的とした国際的なビジネストラベルを指す「MICE」を充て、「MICEチーム」と名付けた。最大の課題は「海外の大型トレードショーに参画し、学会事務局や国際会議の主催団体へ攻勢をかけること」(村元敬洋・営業部長)。これまでも年に2~3回のペースで参画していたが、この数を倍増する。また、MICE専用のウェブサイトを立ち上げた。