2014.12.5 06:26
タカタ製エアバッグ問題をめぐる主張と背景【拡大】
米下院エネルギー・商業委員会の小委員会で3日(日本時間4日未明)開かれた公聴会では、議員らが相次いでタカタの清水博・品質保証本部シニアバイスプレジデントに厳しい批判をぶつけた。
「まるで散弾銃にハンドルの裏側から狙われながら車を運転するようなものだ」
ロング議員(共和、ミズーリ州)は公聴会で、破裂して金属片をまき散らす可能性があるタカタのエアバッグを辛辣(しんらつ)な比喩で皮肉った。
議員らの怒りはエアバッグの欠陥はもちろん、欠陥の原因や経緯をはっきりさせられないタカタの対応にも向けられた。
ブラックバーン議員(共和、テネシー州)は、ガス発生剤として爆発が強くなる可能性がある硝酸アンモニウムが選ばれたのはコストを抑えるためだったとする報道の真偽を質問。清水氏の回答が遠回しなものになるとみると、「そんなことを聞いているんじゃない」「あなたは質問をはぐらかそうとしている」と繰り返し発言を遮っていらだちをあらわにした。