【ワシントン=小雲規生】米道路交通安全局(NHTSA)は2日、日本の自動車部品メーカー、タカタのエアバッグが作動時に破裂して金属片をまき散らす可能性がある欠陥について、高温多湿地域に限定して実施されている運転席側のエアバッグのリコール(無料の回収・修理)の全米規模への拡大について調査を継続する方針を示した。
3日に公聴会を開く下院エネルギー商業委員会に事前に提出された書面証言で明らかにした。
証言のなかでNHTSAは回収されたエアバッグによるテスト結果などを「引き続き追跡する」とした。また全米規模でのリコールの妥当性は現段階で得られれているテスト結果に「裏付けられていない」としながらも、リコール対象地域の拡大が必要だと判断できる証拠が得られれば、あらゆる権限を用いてリコールを拡大するとしている。