ホンダは24日、2003年7月から14年6月までの11年間に米道路交通安全局(NHTSA)に提出した報告書で、事故の件数を6割過少に申告していたと発表した。報告漏れは1729件に上っており、このうち8件はリコール(回収・無償修理)拡大が問題になっている日本の自動車メーカー、タカタのエアバッグに関する事故だった。
ホンダは第三者機関による調査の結果を踏まえ、意図的な過少報告を否定しているが、最大3500万ドル(約41億円)の罰金が科される可能性がある。タカタのエアバッグのケースについては、別のルートでNHTSAに知らされていたとしている。
ホンダは過少報告の原因として、事故の被害者らから書面で連絡を受けた際に日付をデータベースに入力していないケースがあったため、NHTSAへの報告書作成時の事故件数の計算から漏れていたことを挙げた。また、ホンダが警察などから連絡を受けた事故はNHTSAに報告すべき事故には入らないと誤解していたことも過少申告につながったとしている。