「妖怪ウォッチ」の関連商品が絶好調で、2015年度3月期の連結業績予想を上方修正したバンダイナムコホールディングスだが、ゲームセンターなどを中心としたアミューズメント施設運営は、なお厳しい状況が続いている。業務用ゲーム機で遊ぶファンが減っているのが主な原因で、子供や女性、高齢者なども楽しめる機器の投入で、落ち込みを食い止めようと懸命だ。こうした中、グループで施設運営事業を展開するナムコは、従来のゲームとは違ったエンターテインメントを体験できる施設を展開、アミューズメントの新しいトレンドを作ろうとしている。
アニソン(アニメソング)好き集まれ-。10月10日にナムコがオープンした「アニON STATION」(東京・歌舞伎町)は、アニメーションの主題歌や関連楽曲を、大勢のアニソン好きといっしょに楽しめるという、新しいタイプのエンターテインメント・スポットとなっている。
アニソンを楽しむ場合、普通なら家でCDを聞いたり、アニソン歌手や声優たちが出演するライブに行ったりする。カラオケ施設で歌うファンも多い。「アニON STATION」は、これらに並んでもうひとつ、アニソンの楽しみ方を提案するスポット。同じ趣味を持った人たちが集まる空間ならではの一体感を味わえる。