2014.11.17 17:29
IDを埋め込んだ光をLED照明(左)で照射し、スマホで撮影すると関連情報を取得できる=17日、東京都港区【拡大】
富士通研究所(川崎市中原区)は17日、LED照明などから対象物に照射する光にID情報を埋め込み、その光に照らされた対象物からID情報を取得できる照明技術を開発したと発表した。スマートフォンなどでその対象物を撮影すると、それに関する情報が画面に表示される仕組み。
LED照明で対象物に照射するのはID情報を埋め込んだ光。これまでは、対象物に直接NFCタグやQRコードを貼るため、景観や見栄えを損なう問題があった。
この新技術により、例えば商品にスマホをかざすだけで、商品情報の提供や自動決済、配送もワンストップでできる。また美術館や博物館で活用すれば、解説動画を再生したり、歴史的建造物で外国語による案内も可能になるという。
スマホに専用アプリを取り込むだけでサービスを利用できるほか、情報を照射するLED照明は一般の照明としても使える。
富士通研究所は、これから、さまざまな設置環境で評価試験を行い、2015年度中の実用化を目指す。