三菱重工、運搬船のCO2排出量27%削減 「泡の力」で船底の摩擦減少 (1/3ページ)

2014.11.17 06:40

 三菱重工業は、省エネや環境性能に優れるばら積み運搬船を開発し、10月に世界的穀物メジャーの米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)に1番船を引き渡した。同船は、泡の力で船底の摩擦抵抗を減らす独自の「三菱空気潤滑システム(MALS=Mitsubishi Air Lubrication System)」をはじめ、さまざまな技術を組み合わせ、二酸化炭素(CO2)の排出量を従来船比27%削減、目標としていた25%以上を達成した。

 同船は、2011年にADMから住友商事が穀物輸送用として受注した3隻の1番船。三菱重工は、設計コンセプトとMALSなどの環境技術を大島造船所(長崎県西海市)に供与し、同社が建造した。15年半ばまでに全3隻の引き渡しを完了する予定だ。

 泡が船底覆い摩擦減少

 ベースとなるMALS技術は、送風機を使って船底から空気を吹き出し、それが細かい気泡となって船底を覆うことで、航行時に水との摩擦を減らす仕組み。日本海事協会などの支援を受けて開発した。

「水面より下部の船型形状の改良は当社が最も得意とするところ」

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