■外国人の視点で日本企業のサイト改善
少子高齢化で縮小する日本市場から、海外へ進出する企業の動きが加速している。eコマース(電子商取引)でも、海外のユーザーを対象にしたサイトの構築やプロモーションを行い、グローバル化を進める企業は多い。しかし、各国で商習慣や消費者特性が異なることもあり、日本とは同じようにいかないのが実情だ。海外ウェブマーケティングを手掛ける「世界へボカン」の徳田祐希社長は、「日本企業のサービスや製品の素晴らしさを、世界に発信していきたい」と話す。
--8月にポータル・ジャパンから独立した
「ポータル・ジャパンで海外ウェブマーケティング事業を手掛けてきた。海外向けにビジネスを展開している中古車や中古医療機器の輸出のほか、訪日外国人向けの不動産賃貸業などの幅広い業種のプロモーションに関わった。英語サイトの分析・改善、英語SEO(検索エンジン最適化)対策、英語のリスティング(検索連動型)広告をワンストップで実施している。もともと一事業部だったが、さらなる業務拡大とよりスピーディーな事業展開をするため、円満に分社、独立した」
--具体的な事業内容は
「全従業員の80%が英語に堪能な外国人スタッフだ。日本人のほか、米国人、フランス人、フィリピン人ら全員、海外生活を経験しているため、顧客に外国人の視点からさまざまな提案ができる。サービス提供の上では、顧客との対話を最も重要視している。顧客の目標と現状をヒアリングし、改善提案をした上でウェブサイトを変える。集客までをワンストップで月額20万円から提供している。同業で低価格のサービスもあるが、当社は価格で勝負するのではなく、成果を上げることで顧客の満足感を高めている」