製薬大手4社の2014年9月中間連結決算が31日、出そろった。欧米を中心に主力の前立腺がん治療剤「イクスタンジ」が好調なアステラス製薬など3社が営業増益を計上した。国内の薬価改定やジェネリック医薬品(後発薬)の影響を吸収した。
アステラス製薬はイクスタンジなど過活動ぼうこう治療剤の商品群の売上高が計492億円と大幅に拡大。武田薬品工業も世界12カ国に投入した潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」などが業績に寄与した。
エーザイは、米国における消化性潰瘍治療剤「アシフェックス」の特許切れの影響で減収減益だった。