NTTドコモは来春、携帯電話と光サービスのセット割引に乗り出すことが30日、分かった。NTT東西地域会社から仕入れた光回線を自社ブランド「ドコモ光」として販売するほか、携帯電話の料金プランとのセット契約で通常料金より2割前後割り引く方向で検討している。携帯と光サービスのセット割引ではKDDIが2012年2月に提供を開始し、顧客囲い込みに効果を挙げている。総務省が透明性や公正競争の確保を条件に、NTT東西の光回線卸売りやグループ企業の取り扱いを容認したことで、ドコモもセット割引に踏み切る。
NTT東西は、光回線の卸売り料金を、1回線当たり戸建てで月額3500円、集合住宅で2500円に設定した。契約本数などによる割引は行わないため、ドコモも同額で仕入れる。
セット割引と同時に、スマートフォンとパソコンやタブレット端末などで、サービスの連携を打ち出す。例えば、コンテンツ10万本が見放題のスマホ向け動画配信サービス「dビデオ」で見ていた映画の続きを光サービスの端末で見ることができるようになる。