振り込み時間延長、2案提示 全銀協、全金融機関一律拡大など

2014.10.17 05:00

記者会見する全国銀行協会の平野信行会長=16日、東京都千代田区

記者会見する全国銀行協会の平野信行会長=16日、東京都千代田区【拡大】

 全国銀行協会(全銀協)は16日、銀行や信用金庫などで当日中に現金を振り込める時間帯を広げると発表した。金融機関同士がお金をやりとりするシステムの稼働時間を延長し、全ての金融機関が稼働時間を一律に拡大するか、別システムを構築して任意の金融機関が24時間化する2つの案を示した。年内に方向性を決めて対応を進める。

 全銀協は同日、7月に3300人に実施したアンケートで「土日祝日に当日送金が利用できると便利」との回答が59%、「平日夜」であれば41%だったと公表。具体的にはネットショッピングや冠婚葬祭などでのニーズが挙がった。平野信行会長は「政府の成長戦略や利用者の相応のニーズを踏まえ実施する」と述べた。

 金融機関が即時決済ができるのはシステムが稼働する平日の午前8時半から午後3時半。時間を過ぎた取引は翌営業日に回され、ネットショッピングなどの商品発送や企業決済に遅れが生じて不便だった。

 時間が延びれば利便性は高まるが、一方でシステムの大幅変更でコスト、時間延長で維持費がかかり、不正送金被害拡大の恐れもある。平野会長は「24時間化することのリスクもあり、考慮した上で結論を出す」と語った。

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