無料通信アプリ(応用ソフト)のLINEは8日、講談社、小学館などと資本業務提携し、海外のスマートフォン利用者向けに漫画のデジタル配信を年内にも始めると発表した。人気が高く海賊版も横行する日本の漫画を正規ルートで配信し、収益に結びつける。
昨年から日本国内で50社以上の作品を有料・無料配信している「LINEマンガ」をグローバルに拡大。両出版社などが提供した作品を、まず英語圏と台湾向けに翻訳して配信し、他言語への拡大も検討する。
LINEの通信アプリは全世界で約5億人が利用しており、今回の合弁事業には「ソーシャルネットワーク経由で、既存の電子書籍サービス以上に人気が大きく広がりそうだ」(講談社広報)と期待がかかる。