NTTドコモは29日、韓国の翻訳ソフトウエア開発会社などと共同で、機械を介した自動翻訳のサービス会社「みらい翻訳」を10月下旬に設立すると発表した。2020年の東京五輪・パラリンピックも見据え、世界最高レベルの機械翻訳技術を実現して、個人や法人の需要を取り込みたい考え。
新会社の出資比率はドコモが51%、韓国のシストラン・インターナショナルが30%、音声認識技術サービス会社のフュートレック(大阪市)が19%。
現在の機械翻訳システムは、英語能力試験「TOEIC」で600点程度が最高という。新会社はNTTと独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の技術も活用し、16年度に700点以上の水準まで翻訳技術を向上させる計画。20年には100億円以上の売り上げを目指す。
社長に就くドコモの栄藤稔執行役員は東京都内で開いた記者会見で「日本語と英語、中国語、韓国語の間でストレスのないコミュニケーションができる環境を提供したい」と話した。