2014.9.20 07:07
主に初心者を対象にしたゴルフ市場活性化策【拡大】
ゴルフ人口の中核となっている団塊世代の“大量引退”が予想される「2015年問題」を控え、若い世代ら初心者を呼び込もうという動きが加速している。親子でコンペが楽しめるゴルフスクールが人気なほか、プレー料金やクラブを無料提供するケースも。接待ゴルフなど、一部の層に限られている日本のゴルフ慣習が変わらなければ、将来の市場衰退は確実。業界関係者はスクラムを組んで普及策に取り組んでいる。
家族参加型イベント
「ゴルフは家族の絆を強められるコミュニケーションツール」と話すのは、小中学校生向けのゴルフスクール「キッズゴルフ」(東京都港区)の中崎祐史代表取締役。同社は、主に東京都内に住む子供たちを隣県のゴルフ場までバスで送迎し、コースのラウンドを通じてマナーや技術を教えている。
「家族で楽しむゴルフ」をうたい、親子がペアを組んで競うトーナメントなど家族参加型のイベントも多い。今年4~8月の体験レッスンの参加者は前年同期比3割増と好調で、中崎氏は「家族で参加すればプレーヤーの幅も広がり、ゴルフ市場の縮小に歯止めをかけられる」と狙いを明かす。